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超高齢社会を迎えた本邦において、腎硬化症や心不全、糖尿病などの加齢関連疾患が増加し、高齢者のQOLを脅かす要因となっています。Tcf21は腎臓や心臓、脂肪組織などに発現する転写因子です。KOマウスが腎臓の低形成や心奇形を呈することから臓器発生のmaster regulatorと考えられていましたが、成熟個体におけるその機能はわかっていませんでした。
一方で2011年にTCF21のSNIPが心血管イベントと関連することが報告されましたが、TCF21が臓器障害に保護的なのか傷害的なのかは相反する結果が報告されていました。
本研究では、遺伝子改変動物を用いてTcf21の機能解析を行い、臓器発生、糸球体疾患、腎臓や心臓の線維化など、さまざまな局面におけるその作用について解析しました。TCF21の機能はこれらの局面、細胞種、臓器により異なることがわかってきましたので、その多彩な作用についてお話しできればと思います。
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