家族性高コレステロール血症(FH)は、原発性脂質異常症の中でも最も重要で頻度の高い疾患の一つである。日本動脈硬化学会は、関連団体と連携しながらFHについての啓発活動を行ってきた。本学会ホームページでは、「FHの紹介可能な施設」も掲載し、一般医家の先生方との連携も推進している。
2022年に「成人家族性高コレステロール血症診療ガイドライン2022」および「小児家族性高コレステロール血症診療ガイドライン2022」が発表され、アキレス腱肥厚の測定法やカットオフ値の変更、小児期のスクリーニング、遺伝子診断など本改訂版が広く本症の早期診断や早期治療、ひいてはその予後の改善に寄与してきたことは大変素晴らしいことである。一方で、2025年6月24日に「成人家族性高コレステロール血症診療ガイドライン フォーカスアップデート2025」 、「小児家族性高コレステロール血症診療ガイドライン フォーカスアップデート2025」が公開され、特に近年使用可能となった新規薬剤の位置づけなどが示された。このような改訂を含め、これらのガイドラインのエッセンスを専門家により親切・丁寧に解説頂いた動画を公開する。これらが先生方のFH診療の一助となれば幸いです。
2026年6月11日
日本動脈硬化学会 FH委員会 委員長
多田 隼人