第19回研究者育成セミナー:Meet the Expert

第19回研究者育成セミナー:Meet the Expert

 

企 画: 熱産生脂肪細胞の分化および機能制御におけるエピゲノム修飾の制御的役割
日 時: 2025年12月15日(月)19:00-20:00
会 場: WEB開催
参加費: 無料 要参加申込
日本動脈硬化学会員でない方も聴講いただけます。是非ご参加ください。
座 長: 土屋恭一郎先生(山梨大学)
演 者: 大野晴也先生(広島大学病院)
単 位: 日本動脈硬化学会認定動脈硬化専門医更新 3 単位

褐色脂肪細胞やベージュ脂肪細胞は、熱産生によってエネルギーを消費し、肥満や代謝疾患の新たな治療標的として注目されています。これらの熱産生脂肪細胞の分化にPRDM16/EHMT1転写複合体によるエピゲノム修飾が関与することを留学中に報告しました。現在は、PRDM16/EHMT1と複合体を形成するエピゲノム関連因子MATIIに着目し、その機能解析を進めています。
 熱産生にはUCP1依存性の経路に加え、クレアチン代謝などのUCP1非依存性機構も重要であり、MATIIは核内でヒストンメチル化を介して脂肪細胞分化を制御するとともに、細胞質ではクレアチン合成を促進することでUCP1非依存の熱産生に寄与することが明らかになりました。
 本講演では、MATIIの役割を中心に、熱産生脂肪細胞の分化・機能制御に関する研究成果と、大学院時代から留学、そして帰国後に至る研究の歩みをご紹介いたします。


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