疾患 冠動脈疾患(心筋梗塞・狭心症)

●心筋梗塞は発作から6時間が勝負!
心筋梗塞は突然症状があらわれます。特に急性心筋梗塞は「焼け火ばしで胸の中をかきまわされたような激痛」があり、冷汗が出て顔面蒼白になります。狭心症と区別がつかない場合でも、20分程度たっても痛みがおさまらない時は、すぐ医療機関を受診してください。心筋の回復は発症後6時間が勝負です。放っておくと心不全や死につながります。
●狭心症はすぐ検査に行きましょう
狭心症の発作は、主に胸の中心付近が圧迫される強い痛みを感じる人が多いのですが、たとえばみぞおちのあたりに漠然とした痛みを感じることや、のどやあご、左肩や左腕、背中、歯が痛む場合もあります。多くは数分以内に治まりますが、この段階で検査や治療を始めないと、心筋梗塞に進みます。
●冠動脈の血流が止まったり、血管がけいれんを起こしたり
心臓をとりまく冠動脈という血管に動脈硬化がおこるために、冠動脈の内側(内腔)が狭くなったり、血管がけいれんをおこしたりして、一時的に心筋の酸素不足になるのが狭心症です。
血管が狭くなったり、血栓が詰まって急に血流が止まったりして、詰まったところから先の心臓の筋肉に酸素が供給できなくなって、壊死(えし)におちいってしまうのが心筋梗塞です。
●動脈硬化予防の目的は冠動脈疾患を防ぐこと
「動脈硬化性疾患予防ガイドライン」では、冠動脈疾患の予防を最大のターゲットにしています。心筋梗塞も狭心症も、突然死につながる危険な動脈硬化性疾患です。心臓は、脳や腎臓と同じように細い血管が集中しているので、特に発作がおこりやすいのです。

【危険因子の合併数と冠動脈疾患と脳梗塞発症の関係】
危険因子の合併数と冠動脈疾患と脳梗塞発症の関係

●心筋梗塞と狭心症を予測する「主要冠危険因子」
「動脈硬化性疾患予防ガイドライン」では、冠動脈の硬化の根源にある、脂質異常症(高LDLコレステロール血症、高中性脂肪(トリグリセライド)血症、低HDLコレステロール血症)・高血圧・糖尿病・喫煙・受動喫煙年齢・家族歴を特に重視しています。また狭心症や心筋梗塞、脳梗塞の既往、慢性腎臓病や末梢動脈疾患の合併も高リスクと考えられています。当然ながら危険因子が多くなるほど、発症の危険が高まります。きちんと診断して生活習慣を改善することに加え、ストレスや不規則な生活を避けるなど、日頃のリスク管理が必要です。

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