危険因子 高血圧

●心筋梗塞のリスクが2〜3倍
高血圧になると血管を傷つけやすくなるため、高血圧の人が心筋梗塞をおこすリスクは普通の人の2〜3倍です。日本高血圧学会でも血圧が正常値に近くまで下げた方が心臓病や脳卒中になりにくいとしています。血圧というのは、心臓から全身に血液が送り出されるときに動脈の血管の壁にかかる圧力のこと。心臓が収縮して力を入れた時に動脈の壁にかかる圧力を「収縮期血圧」、拡張した時に動脈の壁にかかる圧力を「拡張期血圧」といいます。
高血圧の診断基準
成人における血圧値の分類に成人における血圧値の分類
(日本高血圧学会 高血圧治療ガイドライン2009より)
分類 収縮期血圧(mmHg)   拡張期血圧(mmHg)
至適血圧 <120 かつ <80
正常血圧 <130 かつ <85
正常高値血圧 130~139 または 85~89
I 度高血圧 140~159 または 90~99
II 度高血圧 160~179 または 100~109
III 度高血圧 >=180 または >=110
(孤立性)
収縮期高血圧
>=140 かつ <90
降圧目標として
  • 若年•中年者は130/85mmHg未満
  • 高齢者は140/90mmHg未満
  • 糖尿病患者•慢性腎臓病患者・心筋梗塞後患者は130/80mmHg未満
  • 脳血管障害患者は 140/90mmHg未満
●高血圧が動脈硬化をおこすしくみ
年をとると血管も老化して、血圧を高くしないと、若い頃と同じように全身に血液をめぐらせることができなくなります。あなたの血管がひびの入ってきた固く古いホースだとすると、ポンプである心臓は、ギュッと力を入れなければ、スムーズに血液を循環できません。高血圧は血液の量も増えていますから、こうして外側からも内側からも高い圧力がかかり続ける古いホースはますます固く傷だらけになり、内側の薄い膜にも傷がつき、血栓ができやすくなって、血液の通り道がさらに狭くなっていきます。
●特に注意が必要な人は?
若い頃から血圧が高い人、タバコを吸う人、脂質異常症や糖尿病を合併している人、内臓肥満を伴っている人。これらの症状が同時におこると、相乗効果で動脈硬化を進め、特に脳や心臓の血管壁の薄い血管が詰まりやすく、破れやすくなるからです。腎臓の病気や心肥大、脳血管障害や網膜症などの臓器障害のある患者さんも心筋梗塞や脳梗塞をおこすリスクが高いので、それに応じた治療が必要です。

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