治療 薬物療法

●脂質異常症の薬が必要になる人は?
狭心症や心筋梗塞の予防の段階の人では、食事・運動療法を3~6カ月くらい続けても効果が現れない患者さんには、医師がリスクに応じて薬を開始します。再発予防の患者さんには、悪玉コレステロール100mg/dl未満を目標に、生活習慣の改善に加えて薬を出します。
●薬が必要ない場合もあるのですか?
管理目標値はあくまで目標で、薬物療法が必要になる基準ではありません。特に子どもや若い女性の薬物治療は、重症の家族性コレステロール血症でない限り控えるべきです。他の冠危険因子がなく、悪玉コレステロール(LDLコレステロール値)だけが高い若い方でしたら、食事・運動療法を6カ月続けても160mg/dl以下にならない場合以外は薬はいりません。
●コレステロールを下げすぎても死亡率が上がるという話を聞いたのですが、コレステロール低下薬を飲んでも大丈夫なのでしょうか?
少なくとも大人では、LDLコレステロール値が低すぎるために死亡率が上昇するということはなく、むしろLDLコレステロールが低いほど狭心症や心筋梗塞の発生や死亡率が低くなることが、数々の臨床試験の結果から確かめられています。ただし、もともとのコレステロール値が極端に低い人は、その原因となるがんや慢性炎症性疾患、肝臓病などの病気が隠れていないか、医師に相談することをおすすめします。
●薬の効果や副作用を定期的にチェック
服用開始後、最初の3カ月間は毎月、その後は3カ月ごとに検査を行います。コレステロール値や中性脂肪(トリグリセライド)値の評価と同時に副作用のチェックとして、肝機能・腎機能・CK値(筋肉の副作用があると上昇する)などの検査を受けましょう。アレルギー症状や肝機能障害以外の副作用は、その薬ごとにおこり方が違います。他の薬との相互作用にも注意してください。

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